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両岸ばら積み貨物から外国船締め出し、運賃上昇も


ニュース 運輸 作成日:2009年11月5日_記事番号:T00019017

両岸ばら積み貨物から外国船締め出し、運賃上昇も

 
 中国交通省は最近、中国、台湾、香港、マカオ(両岸四地)を結ぶばら積み貨物航路で外国籍の船舶の就航に寄港許可を出しておらず、これらの航路は両岸四地の海運会社による事実上の独占状態が生じている。5日付経済日報が伝えた。

 この結果、外国の船会社は、中国、香港、台湾の海運会社との傭船(ようせん)契約を結ばざるを得なくなり、同航路の傭船料金は50%上昇している。業界関係者は鉄鋼製品などばら積み貨物の運賃が上昇するとみている。

 中国側は中台間の直航実現に伴い、昨年12月以降、香港や日本の石垣島を経由する中台航路で1年間有効の寄港許可の発給を中止し、毎回の寄港ごとに許可申請を求める方針に転換。さらに、最近はパナマなど外国籍の貨物船を華東方面の港湾から締め出した。この結果、外国籍船舶が上海などに寄港する中台航路の運航を申請しても、許可が下りない状況となっている。

 日本の海運会社は「自社船舶の中国への寄港ができなくなったため、長期契約荷主からの賠償請求を回避するため、中台などの海運会社の船を借りざるを得ない状況だ」と説明した。