中華電信と米マイクロソフト（ＭＳ）は４日、クラウドコンピューティングサービスにおける協力覚書（ＭＯＵ）を締結した。４日付蘋果日報などが伝えた。
ＭＳのバルマーＣＥＯ（中央）と呂学錦・中華電信董事長（右２）。中華電信は既に９月よりクラウドサービスを開始し、旅行会社などに採用されている（４日＝中央社）
中華電信はＭＳより次世代プラットホーム「Azure」の提供を受け、企業のさまざまな需要に対応するサービスを展開する。また、個人向けサービスも計画している。
同日、ＭＳと経済部は、台湾に「ソフト・サービスセンター」を１年以内に設置することで覚書を交わした。同センターは台湾パソコン関連企業にとって、ＭＳ製品で稼働するクラウド対応の新たなソフトウエア／ハードウエアをテストする場となり、研究開発（Ｒ＆Ｄ）能力の向上に寄与するという。
来台したＭＳのスティーブ・バルマー最高経営責任者（ＣＥＯ）は、ＭＳのクラウド構築によって台湾に880億台湾元（約2,450億円）の商機と16万2,000件の雇用機会を生み出すと語り、クラウド市場の今後の成長に自信を見せた。
