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SPIL、6月は過去最高益


ニュース 電子 作成日:2007年8月3日_記事番号:T00001904

SPIL、6月は過去最高益

 
 半導体封止・検査大手のセキ品精密工業(SPIL、セキは石に夕)は2日、6月の売上高が152億3,300万台湾元(約550億円)、税引き後利益が38億3,000万元となり、いずれも過去最高を記録した。粗利益率は30.5%に達した。3日付経済日報が伝えた。

 同社はパソコンや携帯電話への旺盛な需要を理由に、第3四半期も10~15%の増収を見込む。
 林文伯董事長は「半導体封止業界全体での生産能力の伸びは世界で10%未満で、市場需要は供給を大きく上回る。供給過剰に陥る心配はない」と付け加えた。

 同社は今月から外部入出力用のピンをパッケージの四辺に配したクワッド・フラット・パッケージ(QFP)と呼ばれるパッケージ方法での生産を開始した。年内に12億元を投資し、ボンディング機400台を増設する予定で、年末までに6億元の売り上げ貢献を見込む。来年にはボンディング機1,300台を増設するほか、チップ・サイズ・パッケージ(CSP)の生産ラインを設置し、毎月の生産額が12億元に達する見通しだ。

 一方、林董事長は同日、下半期にグループ企業の株式を売却する方針を示した。対象は京元電子(KYEC)、セキ格(シガード、セキは石に夕)など。セキ品は数年前、同業他社と出資関係を構築することで、各社で分業体制を構築する「模擬企業グループ」を形成し、悪性競争の防止を目指した。しかし、セキ品は液晶ディスプレイ駆動ICの封止・検査などで自社の競争力が向上したため、出資関係を解消しても問題がないと判断した。