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不振のO2が発注停止、広達4億元以上の損失か


ニュース 電子 作成日:2007年8月3日_記事番号:T00001905

不振のO2が発注停止、広達4億元以上の損失か

 
 3日付工商時報によると、O2アジアが携帯情報端末(PDA)の販売不振によって現有機種と新機種の発注を緊急停止したことで、ODM(相手先ブランドで設計から製造までを担当)を行っている広達電脳(クアンタ・コンピュータ)は、下半期の受注がすべて取り消しになる上、5万~6万台の在庫が4億~5億台湾元(14億4,000万~18億円)の損失となる見通しだ。

 O2アジアは多機能、高価格のPDA「アトムライフ」などを販売しているが、高価格がネックとなっている上、アトムライフは今年4~5月に販売を開始して以来、「品質が不安定」だとして返品が頻繁に起き、少なからぬ損失をもたらした。このためO2アジアには、業務規模縮小や、市場からの撤退観測まで出ていた。

 O2アジアの財務長は先週台湾を訪れ、広達をはじめ、華冠通訊(アリマ・コミュニケーションズ)、華碩電脳(ASUS)、集嘉通訊(GBC)などのODMメーカーに対し、下半期の新機種発注の一時停止と、現在生産している製品の出荷停止を求めた。

 この状況についてO2アジアは、「現在下半期の製品戦略を調整している。アジア市場から撤退する考えはない」と強調している。