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台塑石化総経理、来年の景気を悲観


ニュース 石油・化学 作成日:2009年11月6日_記事番号:T00019056

台塑石化総経理、来年の景気を悲観

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の王文潮総経理は5日、来年の石油化学業界の景気動向について、原油価格が高止まりして石油製品の利ざやが縮小するとし、「来年の景気が今年より改善することはない」との見方を示した。

 王総経理は「原油価格の上昇はナフサ価格の上昇を招き、エチレン、プロピレン、ブタジエンなどの石化原料も値上がりが見込まれる。来年のエチレンのスポット価格と契約価格は上昇する」との見通しを示した。

 同社は最近、来年のエチレン価格(スポット価格、契約価格)が1トン900米ドル以上で推移し、1,000米ドルを突破する可能性もあると指摘していた。

 王総経理は「低金利で原油が投機の対象となっている。消費者の需要が全体的に回復しない限り、石油製品の価格を原油価格の上昇に従って合理的な水準まで引き上げるのは困難で、石化メーカーの来年の経営は厳しい」と分析した。