ニュース 社会 作成日:2009年11月9日_記事番号:T00019075
台湾全土でオゾンによる大気汚染が深刻化していることが、行政院環境保護署の観測で8日までに明らかになった。8日付自由時報が伝えた。
同署が台湾全土に設置した大気汚染観測点57カ所のデータによると、オゾン汚染は今年1~9月で延べ271日(1カ所ごとに観測1回を1日とカウント)に達した。特に5~6月の汚染が深刻で、5月30日には観測点の半分でオゾン汚染が「悪化」レベルに達したほか、6月17日には高雄市小港区で208ppb(10億分の1を示す単位)の濃度を観測した。原因は自動車、バイク、工場から排出される揮発性有機物や高温、少雨、無風などが挙げられる。
排出された揮発性有機物は化学反応で酸素と結合し、オゾンが発生する。林口長庚医院毒物科の林杰樑主任は「オゾンが人体に入ると、強烈な炎症作用を起こし、肺にダメージを与え、肺疾患の悪化や呼吸困難、血管系疾患などを招く。重篤なケースでは死に至ることもあり、心肺疾患を持つ高齢者、子どもは特に注意が必要だ」と警告した。
環境保護署の謝燕儒・空気品質保護騒音規制処長は「金融危機の影響で自動車やバイクの排ガスは増えておらず、オゾン増加は温度上昇と降水量減少が原因とみられる」と指摘した。台湾では今年、平均気温が0.1~0.2度上昇している。
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