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電子ブック、台北書展で初の独立展示へ


ニュース 商業・サービス 作成日:2009年11月9日_記事番号:T00019079

電子ブック、台北書展で初の独立展示へ

 
 電子ブック産業への注目が高まる中、台北書展基金会の林載爵董事長は、来年1月27日~2月1日に開催される第18回台北国際書展(台北国際書籍見本市)で初めて専門コーナーを設けることを明らかにした。日本の電子ブック出版業者の招待を予定するほか、中華電信や遠伝電信(ファーイーストーン・テレコム)など台湾の業者も出展に意欲を示しているという。9日付中国時報などが報じた。

 経済部が9月中旬に発表した、2013年までにデジタル出版産業の生産額を1,000億台湾元(約2,800億円)まで成長させるとする「数位出版産業発展策略・行動計画」によると、来年、デジタル出版権の授権問題の解決などを目指す「文化創意産業発展法」を制定するほか、デジタル書籍の利用人口を今後5年で100万人にまで増やす考えで、政府出版物の電子版刊行も予定している。

 ただ電子辞書大手、無敵科技(ベスタ・テクノロジー)の統計によると、出版、新聞、雑誌を合わせた出版業界の生産額はここ5年で180億元減少するなど、読書人口は縮小傾向にあり目標達成は未知数だ。

 さらに無敵科技の薛剣鋒顧問は、「アジアにはインターネット上のコンテンツに料金を払うという習慣が根付いておらず、電子ブックの価格設定は難しい」としており、「海外でよく売れた商品が台湾でも売れるとは限らない」と指摘した。