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和泰、中国の販売拠点倍増へ


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2007年8月3日_記事番号:T00001909

和泰、中国の販売拠点倍増へ


 トヨタ自動車の販売総代理店である和泰汽車の張重彦総経理は2日、2015年までに広州と蘇州、成都に新たに進出し、中国の販売拠点を現在の2倍の15カ所とする計画を明らかにした。3日付工商時報が報じた。

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 同社は現段階で、レクサスおよびトヨタの広州工場で生産するカムリの販売拠点を上海と重慶に、一汽豊田汽車が生産するアルティスの販売拠点を北京、天津、上海、重慶に持っている。

 今年上半期は8拠点合計で、トヨタ車2,500台、レクサス800台を販売し、昨年同期比で50%の伸びとなった。同期の投資収益は3,000万人民元(約4億7,000万円)で、昨年の通年利益をすでに超えた。

 販売網の拡大計画では、北京、天津、上海、重慶の一級都市で販売拠点を増設し、広州、蘇州、成都に新規に進出する。中国では新たに販売拠点を設置する場合、現地の自動車メーカーまたはディーラーの許可が必要ということで、時間がかかる。進出計画を「2015年まで」と遅めに設定したのはそのためだ。


創業60周年迎える

 張総経理は台湾での業績目標については、「2015年段階でシェア4割、売上高1,200億台湾元(約4,330億円)」という数字を挙げた。同社は今月11日に創業60周年の記念大会を開催するが、その席上で公式に「シェア40%」を打ち出す。なお、今年1~7月のシェアは31.5%だ。

 同社は15年段階の台湾自動車市場の規模を最大でも50万台、あるいは46万~48万台の水準と見ており、市場シェア4割が取れれば販売台数は18万~20万台となる。トヨタ、レクサスの両ブランドの平均販売単価60万~70万台湾元で計算すれば。売上高は1,200億元以上となる。
           

周辺事業を拡大

 張総経理はまた、自動車用品、リース、自動車ローン、中古車販売など、周辺事業をより拡大していく考えを示した。

 中古車販売の子会社和志汽車は現在北部で直営店を運営、台中でも拠点設置を進めている。来年は高雄の高速鉄道左営駅から遠くない地点に第3の拠点を設ける計画だ。

 また、来年か再来年には北部で中古車のオークション取引事業も始める計画だ。和泰やディーラーで購入した中古車や、カーリースの和運租車のリース期限を迎えた車、競売の対象となった車を取り扱う。