台塑集団（台湾プラスチックグループ）の台湾化学繊維（フォルモサ・ケミカルズ＆ファイバー、台化）は11日、訪台中の中国江蘇省調達代表団から５億7,000万米ドルの大型受注を獲得したことを明らかにした。また華碩電脳（ＡＳＵＳ）も家電量販最大手、蘇寧電器からパソコンや携帯電話など２年間３億5,000万米ドル分を受注した。調達団を率いる梁保華・同省共産党委員会書記によると、訪台期間中の調達契約額は30億米ドルを突破する見込みだ。11日付工商時報が伝えた。
中華民国全国工業総会の陳武雄理事長（右）を訪問する中国江蘇省調達代表団代表の梁保華・江蘇省共産党委書記（中）（10日＝中央社）
このほか、南亜塑膠工業（南亜プラスチック）が２億米ドル分を受注しており、台プラグループの受注金額は総額約８億米ドルに上っている。
また、蘇寧電器の張近東董事長は「今後も台湾企業との協力を進め、両岸（中台）双方向の製品流通の懸け橋となりたい」と述べた。
