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中国産アワビ、486キロを差し押さえ


ニュース 農林水産 作成日:2009年11月11日_記事番号:T00019137

中国産アワビ、486キロを差し押さえ

 
 台北市の海産物販売業「順発海産行」が販売する、中国産とみられるアワビから発がん性のある禁止抗生物質「ニトロフラン」が基準値を66倍上回って検出されたとの報道を受け、台北市および宜蘭県の衛生局は10日、順発海産行および卸売業者、新永全海産批発(宜蘭県)に立ち入り検査を行い、安全に疑いのあるアワビ約486キログラムを差し押さえた。新永全代表の余文祥氏は「アワビは香港から輸入して売っているもので、政府の許可を受けている。問題があるなら、なぜ空港の検疫で引っかからないのか」と不満を述べた。11日付蘋果日報が報じた。
 
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「毒アワビ」が検疫をすり抜けた疑いがあることを受け、民進党立法委員から「こんな状態で、米産牛ひき肉などの市場流入を防げるのか」と疑問が示された(10日=中央社)
 
 新永全の取引先の輸入業者は、アワビは中国で生産されたものと認めている。余代表によると、最近では10月25日に1,080キロを仕入れ、このうち約600キロを16の業者に販売した。宜蘭県衛生局はアワビの出荷先を追跡し、まず販売を中止するよう要求する構えだ。

 この問題について台湾海洋大学水産品生産販売履歴検査・認証センターでは、「政府の検査は不十分で、抽出サンプル数を増やすことや、輸入禁止も検討すべき」と提言している。