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「倒扁」デモの施明徳氏ら16人起訴


ニュース 政治 作成日:2007年8月6日_記事番号:T00001914

「倒扁」デモの施明徳氏ら16人起訴

 
 陳水扁総統の辞任を求める大規模デモを率いた施明徳・民進党元主席ら16人が、無許可でデモ行進を行い、警察の解散命令に応じなかったとして、3日までに起訴された。

 施被告らは、昨年8月から「倒扁(陳総統打倒)」運動を開始し、社会現象にまで発展した。施被告らは、昨年10月10日の双十節(辛亥革命記念日)当日をはじめ、10月から11月にかけ、総統府周辺や台北駅前などで無許可のデモ行進を行ったとして、集会デモ法違反に問われた。施被告のほか、デモ現場で群衆を指揮していた運動家らも共同正犯として起訴された。

 施被告らは集会デモ法違反に問われたが、同法は強権時代の名残りとして廃止論も根強く、反与党勢力が「政治的弾圧」として批判を強めることも予想される。

 施被告は中央通訊社の取材に対し、「民進党政権が集会デモ法を廃止するどころか、民衆運動に対抗するために同法を使ったことに感傷を覚える。裁判には必ず出廷し、上訴する考えはない。生きているうちに刑期を終えたい」と述べた。

 一方、台北地検は同日、昨年6月に立法院前で無許可で陳総統の辞任を求める集会を開いたとして、先住民出身の高金素梅立法委員を起訴した。同立法委員は従軍慰安婦問題での謝罪要求運動や台湾人戦没者の靖国神社合祀(ごうし)反対運動などで日本でも知られる。
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運動の執行部は4日記者会見を開き、「美麗島事件を超える規模の」弁護士団を結成する考えを示した(4日=中央社)