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外資の台湾元定期預金を禁止、為替投機防止で


ニュース 金融 作成日:2009年11月11日_記事番号:T00019140

外資の台湾元定期預金を禁止、為替投機防止で

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は10日、外国人や海外華僑が海外から台湾に送金した資金を台湾元建て定期預金に預け入れることを禁止すると発表した。既に預け入れられた定期預金は、満期日を迎えた段階で継続できなくなる。今回の措置は外資による為替投機を防止することが狙いだ。11日付経済日報が伝えた。

 台湾元相場は10月初めに中央銀行の彭淮南総裁が為替投機を警告して以降、台湾元高傾向は一時的に和らいだ。しかし、中台間の金融監督覚書(MOU)締結が秒読みとなったことを好感し、今週に入って再び台湾元に上昇圧力が強まっており、10日には一時1米ドル=32.3元を割り込む元高となった。

 金管会の決定は、株式投資を装って流入した海外の投機資金が為替相場に流入することに歯止めをかけるのが狙いだが、市中銀行関係者は、警告効果はあっても実質的効果は薄いとみている。