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食用アヒルがダイオキシン汚染、有毒廃棄物で


ニュース 農林水産 作成日:2009年11月12日_記事番号:T00019169

食用アヒルがダイオキシン汚染、有毒廃棄物で

 
 金属の精錬過程で出る有毒廃棄物が高雄県大樹郷大坪頂地区などで埋め立てに利用され、周辺で飼育されたアヒルの肉から基準値を上回るダイオキシンが検出されていたことが11日までに分かった。汚染が判明したアヒル飼育場では、10日までに1万羽近くが殺処分された。12日付中国時報が伝えた。
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問題のアヒル飼育場。環境保護署によると、汚染が疑われる7カ所の土壌検査は2週間後に結果が出る見通しだ(12日=中央社)

 検査を実施した行政院衛生署は、問題のアヒル飼育場は今年8月の台風被害以降に飼育を開始したとの業者の指摘を基に、汚染肉は市中には出荷されていないと説明している。しかし、問題を告発した台南市社区大学の自然・社区環境学程の黄煥彰召集人は「2006年からこのアヒル飼育場は存在しており、証拠写真もある。ダイオキシンに汚染されたアヒル肉が市場に出回り、消費者の口に入った疑いが極めて濃い」と指摘した。

 金属の精錬過程で生じる廃棄物は、土地埋め立て用や舗装用などに再利用が認められているが、重金属やダイオキシンが含まれる場合は、廃棄物管理法の規定により、農業用地への使用が禁止されている。今回の汚染は、悪質業者が周辺にアヒル飼育場や農業用地があるにもかかわらず、ダイオキシンを含む廃棄物を埋め立てに使用したことが原因とみられる。