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ダイオキシン汚染アヒル、10万羽が流通か


ニュース 農林水産 作成日:2009年11月13日_記事番号:T00019198

ダイオキシン汚染アヒル、10万羽が流通か

 
 高雄県大寮郷で金属の精錬過程で出る有毒廃棄物が土地埋め立てに使用され、周辺で飼育されているアヒルから高濃度のダイオキシンが検出された問題で、汚染事実を告発した中華医事科技大学(台南県)の黄煥彰副教授は12日、汚染アヒル10万羽が市中に流通し、既に消費された可能性があると指摘した。13日付中国時報が伝えた。

 汚染アヒルが見つかった飼育場の経営者は、8月の台風被害後に飼育を開始しており、アヒルは市中に出荷していないと主張している。しかし、黄教授によると、問題の飼育場は3年前から存在しており、長期にわたり出荷が行われていたという。市中への流通があったかどうかは、行政院農業委員会が調査を進めており、13日にも事実関係が明らかになる見通しだ。

 黄教授は「アヒル汚染は氷山の一角だ。金属の精錬くずによる汚染は台湾全土に存在しているはずだ。資源リサイクル法と廃棄物処理法の統合による防止策が急がれる」と訴えた。

 汚染アヒルが見つかった大寮郷の飼育場では既に9,000羽が殺処分された。また、環境保護局の係官は12日、飼育場周辺で飼育されている淡水魚の汚染を調べるため、サンプル採取を行った。検査結果は1週間後に判明する。