ニュース
商業・サービス
作成日:2009年11月16日_記事番号:T00019234
台北晶華酒店、無許可で重油大量貯蔵
台北市中山北路の高級ホテル、台北晶華酒店(グランド・フォルモサ・リージェント・タイペイ)が無許可で規定を上回るボイラー用重油を貯蔵していたことが同市消防局の調べで明らかになった。14日付自由時報が伝えた。
石油の無許可貯蔵は、退職従業員の告発で明らかになったもので、同ホテルの地下5階の駐車場部分に設置されたタンク3基には9万リットルに上る重油の貯蔵が可能だった。市消防局の立ち入り検査によれば、晶華酒店は2,000リットル以上の重油の貯蔵が認められておらず、貯蔵量は規定を大幅に上回っていた。市政府が毎年行っていた安全検査でも違反が見落とされており、ずさんな安全管理ぶりが批判を浴びそうだ。
タンクはホテル開業当時からあったとみられるが、市側は「タンクの存在は把握していたが、消防局も知っていると考えていた」と説明している。
台北市建築管理処は、ホテル側によって本来電気室とされた部屋が他の用途に使用されていたこと自体が規定に違反しているとして、罰金6万台湾元(約16万7,000円)の処分を下した。また、消防局はタンクの設置表示や消防設備の設置を怠っていたとして、罰金3万元の処分を行った。建築管理処と消防局はいずれもホテル側に1カ月以内に改善措置を講じるよう求めた。