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奇美電と提携のTPV、パネル調達先を切り替えへ


ニュース 電子 作成日:2009年11月16日_記事番号:T00019249

奇美電と提携のTPV、パネル調達先を切り替えへ

 
 16日付経済日報によると、群創光電(イノルックス・ディスプレイ)による奇美電子(CMO)合併を受け、液晶モニター受託生産世界最大手で台湾系(香港上場)の冠捷科技(TPVテクノロジー)は、奇美電との戦略提携を解消し、液晶パネルの調達先を友達光電(AUO)、LGディスプレイ(LGD)、サムスン電子などに切り替える見通しとなっている。

 TPVは液晶モニターのほか、液晶テレビもフィリップス、ソニーなどから受託して第3四半期に279万台を出荷する台湾最大手となっており、液晶パネルは奇美電から調達してきた。

 これに対し群創は液晶モニターの生産も行っており、単月出荷台数は300万台を超えてTPVに迫っている。また、鴻海科技集団(フォックスコン)は、先ごろソニーの北米市場向け液晶テレビの主要生産拠点であるメキシコ・ティファナ工場を買収したことで、北米市場向け製品の受託生産も受注して勢力を拡大しており、TPVとはライバル関係となっている。

 現在奇美電はTPV株の7%の保有しているが、今後売却を進めて完全に関係を絶つとみられる。