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作成日:2009年11月17日_記事番号:T00019262
MRT環状線の本格着工、来年中旬にずれ込み
台北の都市交通システム(MRT)環状線は、本格工事の着工が来年中旬にずれ込む見通しとなり、全線開通時期も当初予定の2015年より遅れることが避けられない状況だ。17日付蘋果日報が伝えた。
台北市捷運工程局はこのほど、台北県議会で環状線建設に向けた入札案件の進行状況などを説明したが、着工時期、完成時期が明確に示されず、批判を浴びていた。台北県政府交通局は、駅構内の連続壁工事が始まるのは来年半ば以降にずれ込むとの見通しを示し、開通時期については、1カ月以内に明らかにすると説明している。
MRT環状線は既存のMRT文湖線・動物園駅、剣南路駅から三重、板橋、中和、新店の各市など台北市郊外を取り巻く環状路線で、放射状に伸びている既存のMRT路線を横につなぐ役割を果たす。
このうち、第1期区間(五股工業区~大坪林間)は、台北県政府が05年に予算計画を策定し、建設・運営・譲渡(BOT)方式による建設を目指した。しかし、入札企業が1社にとどまった上、資格審査で不合格となり、台北県政府主導で建設する方針に転換。さらにその後、中央政府主導で事業化を図る方針に再転換し、台北市政府捷運工程局と建設に向けた契約を結んだものの、予算審査や都市計画変更などの手続きに時間を要し、着工のめどが立っていない状況だ。