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作成日:2009年11月17日_記事番号:T00019266
プリマスの南山人寿買収申請、書類不備で差し戻しに
経済部の林聖忠政務次長は16日、香港の投資会社プリマス・フィナンシャル・ホールディングスが12日に台湾生命保険大手の南山人寿保険の買収に向けた申請書類を提出したものの、プリマスの株主構成に関する説明が不十分だったことから、経済部投資審議委員会(投審会)が書類不備を理由に申請を受理せず、差し戻したことを明らかにした。17日付自由時報が伝えた。
経済部はまた、外国人投資条例の規定に基づき、売却側の米AIGも株式譲渡申請を行う必要があるとし、書類手続きはほぼやり直しに近い状況となっている。
プリマスは「投審会や行政院金融監督管理委員会(金管会)と積極的に意思疎通を図り、すべて規定に基づいて手続きを進める」と説明した。
今回の南山人寿買収手続きは、プリマスと並んで買収に参加する中策集団(チャイナ・ストラテジック)に中国本土資本が出資している可能性が指摘されたことや、雇用保障問題をめぐる南山人寿従業員との対立などで遅れが生じていた。
保険業は中国資本による投資が禁止されているため、プリマスや中策集団に対する中国資本の出資比率が実質的に30%を超え、投資規定上の中国資本に当たると判断された場合、申請は認められないことになる。