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NECの海洋総合観測システム、中央気象局から受注


ニュース 電子 作成日:2009年11月17日_記事番号:T00019274

NECの海洋総合観測システム、中央気象局から受注

 
 NECは16日、中央気象局から海洋総合観測システムを受注したと発表した。同システムは地震観測の強化および周辺の環境観測を目的としたもので、台湾東方沖地震の想定震源域の観測のために使用される。同システムの海外での受注は初めてで、2011年6月の完成を予定している。

 海洋観測システムは、深さ約1,000メートルから2,000メートルの海洋観測点に地震計装置や津波計装置などの海底観測機器などを配置し、各機器からのデジタル情報を光ファイバーの海底ケーブルにより24時間リアルタイムで地上に送るものだ。

 台湾では宜蘭県頭城から総延長45キロメートルの海底ケーブルを敷設する。ケーブルの先端にはノード(拡張型分岐装置)1台を装備し、ノードから広帯域地震計、強振計、水晶水圧計、塩分濃度計、ハイドロフォン(水中マイク)各1台を接続する。ノードを用いることにより、地震・津波だけではなく、海底の環境など、総合的な海洋観測が可能になるという。

 将来的には、総延長150キロに延長し、ノード2台の追加のほか、ADCP(音響ドップラ型流向流速測定)、水中カメラ、ライトなどを装備することも検討している。