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作成日:2009年11月18日_記事番号:T00019306
クアンタのオールインワンPC、来年は出荷倍増目指す
ノートパソコン受託生産メーカー各社が、液晶テレビやモニター生産など事業の多角化を図る中、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)はオールインワン(モニター一体型)PC分野での展開を強化している。同社は既にアップル、ヒューレット・パッカード(HP)、ソニーなど大手ブランドから同製品を受注しており、2010年は今年比倍増となる400万台以上を出荷し、シェア過半確保で最大手維持を目指す。18日付電子時報が報じた。
クアンタは今年上半期、アップルの「iMac」を中心に1台1,000米ドル以上のオールインワン機種を出荷したが、下半期は新たにHP、デル、ソニー、富士通、NECなどから主に500米ドル前後のミドルエンド機種を受注し、出荷量を伸ばした。通年では約200万台を出荷する見込みだ。
市場調査機関IDCの統計によると、オールインワンPCの世界出荷台数は08年に約400万台、今年は500万台が見込まれる。来年はウインドウズセブン(Windows7)が支援するタッチスクリーン機能に注目が集まり、需要を喚起するとみられることから、デスクトップ型PCの5.2%に当たる700万~800万台に拡大すると予測されている。