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ECFAのアーリーハーベスト、中国が3原則


ニュース その他分野 作成日:2009年11月19日_記事番号:T00019318

ECFAのアーリーハーベスト、中国が3原則

 
 施顔祥経済部長は18日、立法院経済委員会での答弁で、中台間で交渉が進む両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ措置)をめぐり、中国側が3つの原則を提示してきたことを明らかにした。19日付工商時報が伝えた。

 中国側が示した対象品目の条件は、▽台湾側の輸入が多いこと▽台湾側の関税が3%以上であること▽中国の産業に対する利益が大きいこと──の3点。中国側はこれら条件を非公式協議の場で台湾側に打診した。

 施経済部長はまた、金融業がアーリーハーベストの候補リストに含まれていることも認めた。このほか、アーリーハーベストによる関税引き下げに先立ち、中台は臨時の原産地規則を設け、第三国がECFAに便乗することを防ぐべきとの立場でも一致しているとした。

 なお、中国が各国と結んだ自由貿易協定(FTA)にサービス業が含まれていないにもかかわらず、ECFAでサービス業をアーリーハーベストに含めた場合、中国が各国と結んだFTAとの兼ね合いが問題になるとの指摘もある。

 これについて、経済部の黄志鵬・経済部国際貿易局長は「ECFAはFTAの一種であり、FT
Aは最恵国待遇の適用除外を強調している」と述べ、問題はないとの考えを示した。