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中信金の南山出資案、金管会主委が不快感表明


ニュース 金融 作成日:2009年11月19日_記事番号:T00019320

中信金の南山出資案、金管会主委が不快感表明

 
 中国信託金融控股が、プリマス・フィナンシャル・ホールディングスと共同で南山人寿保険の買収を決めた香港上場のバッテリーメーカー、中策集団(チャイナ・ストラテジック)から、南山人寿の株式30%を取得する合意を結んだことに対し、陳冲・行政院金融監督管理委員会(金管会)主任委員は18日、「金融機関の責任者の発言は一致性が求められる」と語り不快感を表明した。プリマスと中策は当初「少なくとも7年以上南山の経営に当たる」と表明していたものの、中信金の辜濂松董事長が3年以内に過半株式を取得して経営権を握る意向を示したことを問題視している。19日付経済日報などが報じた。

 陳主委はさらに、中信金が出資する場合、審査が複雑になることも指摘した。プリマス・中策による南山買収は、最初に経済部投資審議委員会(投審会)により買い手の株主に中国資本が含まれるか否かの認定審査などが行われ、これをクリアすれば金管会による審査に移る。

 プリマスと中策による南山買収のみであれば、金管会保険局によって長期的な経営能力や増資能力の有無が審査対象だった。しかし、中信金が出資を決めた現状では、中信金の増資手続きや参加資格に対する金管会証券先物局による審査、南山への30%出資に対する金管会銀行局による認可判断が必要になる。