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作成日:2009年11月19日_記事番号:T00019334
オールインワンPC、10年は低価格主流へ
オールインワン(モニター一体型、AIO)パソコンは当初、アップルなどの高価格機種が中心で市場も小規模だったが、今年下半期から華碩電脳(ASUS)や宏碁(エイサー)など台湾メーカーが中低価格機種を相次いで投入し、競争が激化している。さらに、微星科技(マイクロスター・インターナショナル、MSI)の超低価格機種が好調なことから、2010年は低価格が主流となりそうだ。19日付電子時報が報じた。
販売業者によると、来年のオールインワン市場は699米ドル前後が主流価格となり、599米ドル以下も販売増が期待されるため、ASUS、エイサー、明基電通(BenQ)は既に同製品の値下げを計画しているとされる。
海外メーカーでは聯想集団(レノボ)が既に2万3,000元機種を発売したほか、ヒューレット・パッカード(HP)も高性能とスタイリッシュなデザインを武器に、2万台湾元(約5万6,000円)台の機種を初めて投入して台湾メーカーに対抗、デルも699米ドル機種を発売する計画だ。一方、ソニー、アップルに値下げの考えはなさそうだ。
業界関係者によると、ウインドウズセブン(Windows7)が支援するタッチスクリーン機能が需要を喚起し、来年のオールインワンPC市場はPC全体の10%以上に、11年には12~13%まで拡大すると見込まれる。