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101ビル前董事長が証言一転、前総統夫人への贈賄認める


ニュース 社会 作成日:2009年11月24日_記事番号:T00019404

101ビル前董事長が証言一転、前総統夫人への贈賄認める

 
 台北金融大楼(台北101ビル)前董事長の陳敏薫被告が2004年、陳水扁前総統の呉淑珍夫人に1,000万台湾元(約2,800万円)を渡した目的について、「政治献金」との法廷証言が偽証罪に問われた裁判の二審が23日台湾高裁で開かれた。陳被告は「中華開発金融控股董事長職の再任または大華証券の董事長就任のために影響力を発揮してもらいたいと考えたため」と一審の証言を一転させ、贈賄が目的だったことを認めた。24日付中国時報などが報じた。
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陳被告は出廷直前、呉夫人の健康状態を気遣い涙を流した(23日=中央社 )
 
 偽証をめぐっては「善悪と感情の間で心が揺れ動き、非常につらい思いをした」と述べ、呉夫人との関係が理由だったと説明した。陳被告は検察の捜査段階では贈賄を認めていたが、今年4月、陳前総統一家のマネーロンダリング(資金洗浄)事件の裁判で証言を行った際に否定したため、検察より偽証罪で起訴され懲役1年6月を求刑されていた。

 なお、陳被告の大華証券董事長就任は当時の林全財政部長の反対で見送られ、呉夫人のあっせんで台北101ビルの董事長に就任した経緯がある。