28日から開催されるIT(情報技術)製品の展示販売会、「資訊月(インフォマンス)」では、価格の割に性能の良い中低価格の一般ノートパソコンが主力製品となり、金融危機が直撃した昨年に大人気だった低価格ノートPC(ネットブック)販売は、それほど盛り上がらないと販売業者はみている。そのため、ノートPC全体の平均販売単価(ASP)は前年ほど低くはならない見通しだ。24日付電子時報が報じた。
開幕を前に開かれたメディア向け商品紹介では、20社近くのメーカーが主力商品を展示した(23日=中央社)
2008年のインフォマンスでは、ネットブックがノートPC販売の5割近くを占めた。また、華碩電脳(ASUS)、宏碁(エイサー)、微星科技(マイクロスター・インターナショナル、MSI)などが在庫一掃に向け大幅な値下げを実施し、ノートPCの平均販売単価が前年同期比5,000台湾元(約1万3,800円)ほど低下した。
当初は2010年まで人気が続くと予想されていたネットブックだが、用途や性能が限定的なことから、既に市場の関心は薄れてきている。今回のインフォマンスでは、マイクロソフト(MS)の旧基本ソフト(OS)、ウインドウズビスタ(Windows Vista)搭載機種の15%値下げや、ウインドウズセブン(Windows7)搭載機種に記念品を贈呈するキャンペーンなどが消費者の心をとらえそうだ。