ニュース その他分野 作成日:2009年11月24日_記事番号:T00019428
23日経済部発表によると、10月の輸出受注額は1年ぶり最高、過去6番目の額となる317億5,400万米ドルを記録した。前年比成長率も4.41%と、金融危機が発生した昨年9月以来のプラス成長を達成し、世界経済の回復と需要の加熱傾向を印象付けた。特に中国(香港を含む)や東南アジア諸国連合(ASEAN)からの受注が大きく成長し、新興市場の好調ぶりが顕著となった。24日付経済日報などが報じた。
経済の重心はアジアへ?
10月は5大輸出先地域のうち、中国向け受注が80億6,100万米ドルと最大を占め、年成長率も19.6%と最高となった。中国向け受注額は4カ月連続の成長で、今年初めての2けた年成長率達成という好調ぶりだ。
ASEAN向けも30億1,700万米ドル、前年比16.26%増と高い成長率を記録した。また、日本向けは37億9,200万米ドル、前年比6.94%増となった。
一方、米国向けは70億9,700万米ドル(前年比0.67%増)とほぼ横ばい、欧州向けは59億6,100万米ドルで前年比10.19%減となり、こうした傾向について経済日報は「世界経済の重心が西洋から東洋に移りつつある」と指摘した。
製品別受注額の年成長率では、精密機器が29.47%(受注額は29億3,500万米ドル)で最大、伸び幅は過去18カ月で最高を記録した。経済部は、液晶パネル需要が前年同月に比べ強まったことが主因と指摘した。
このほかハイテク産業では、ノートパソコン、携帯電話、ネットワーク機器などの受注好調により情報通信機器の輸出受注額が前年比5.63%増の83億2,500万米ドル、半導体などの電子製品も4.07%増の76億9,600万米ドルと、ともにプラス成長となった。
11月小幅減少、12月再び成長
今後の見通しについて黄吉実・経済部統計長は、金融危機の影響が濃くなった昨年11月以降は輸出受注額が低迷したため、来月以降早いうちに前年比2けた成長を達成できるとしている。ただ、11月は電子・情報機器のハイシーズンが収束に向かうため、輸出受注額は10月に比べ若干減少するとみられるが、12月は中国で春節(旧正月)前の需要の高まりが予想され、再度大幅に成長すると期待される。
なお輸出受注額の1~10月累計は2,594億5,500万米ドルで、前年同期比では依然15.8%のマイナスとなった。
工業生産指数、昨年5月以来の伸び
10月の工業生産指数は109.63ポイントとなり、年成長率は6.56%と08年5月以来最大の成長幅を記録した。このうち製造業生産指数が111.33ポイントで年成長率8.04%と工業生産指数の伸びに貢献した。
さらに、製造業の中でも化学材料業が47.19%と最大の成長率を記録した。黄統計長は「中国など新興市場での需要が伸びたこと、国際原油価格の上昇が台湾の化学関連製品の生産量、生産額を押し上げた」と説明している。このほか自動車市場の好調により、10月の自動車および関連部品の生産指数も前年比30.71%の大幅成長を記録した。
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