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第3原発近くにも活断層、地元から懸念の声


ニュース 社会 作成日:2009年11月25日_記事番号:T00019433

第3原発近くにも活断層、地元から懸念の声

 
 先ごろ台湾電力の第1原子力発電所(台北県石門郷)と第2原子力発電所(同県万里郷)が活断層の山脚断層に隣接していると報じられたことに続き、第3原子力発電所(屏東県恒春鎮)でも、1.5キロメートル以内の地点を通る恒春断層がこのほど中央地質調査所によって第2類活断層に指定された。安全性を懸念する声が出ており、原発建設地の決定に対する問題点が浮き彫りになっている。25日付自由時報が伝えた。

 第2類活断層は過去10万年に動いたことがある断層を指す。恒春断層はこのほど、「活断層の疑いがある断層」から格上げされた。同断層は地上部分が全長17キロあり、海底部分の長さは判明していない。

 地元では「原発を恒春に建設すること自体が間違っていた」(葉明順恒春鎮長)といった懸念の声が出始めている。

 行政院原子能委員会は、これまで恒春断層が活断層であることを把握していなかったが、既に台湾電力に対し、地質調査や耐震性調査を行うよう指示した。調査は40カ月以内に完了する予定だ。

 第3原発側は「十分な耐震性がある上、原子炉の緊急停止措置を備えているほか、10メートル以上の津波に対する防護設備もある」として、安全性を強調している。