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作成日:2009年11月25日_記事番号:T00019439
中信金の増資案却下、南山出資計画を抑止か
中国信託金融控股(中信金)は24日、申請していた最高25億株規模の増資計画が、今月20日に行政院金融監督管理委員会(金管会)銀行局に却下されたと発表した。中信金は増資を通じて香港・中策集団から9.95%の出資を受け入れ、同時に中策集団がプリマス・フィナンシャル・ホールディングスとともに買収を決めた台湾生命保険2位、南山人寿保険に30%の出資を行うことで合意している。中策とプリマスによる南山買収はまだ正式認可には至っておらず、中信金の増資計画の却下には、一連の審査を慎重に進めたい金管会の意図が反映しているという見方が出ている。25日付自由時報などが報じた。
なお、金管会は却下の理由について、「資金の用途がはっきり説明されていないため」と説明した。これに対し、中信金は「増資計画の詳細が確定した後、改めて申請を提出したい」とコメントした。
一方、中信金の呉一揆総経理は24日、中策集団が来年6月25日までに南山買収の正式認可を得られない場合、中信金と中策集団の南山をめぐる提携計画は自動的に終了することで合意していることを明らかにした。また、金融当局が南山人寿の再度の売却入札の実施を決定した場合は、改めて参加する意向も示した。