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中国政府幹部、パネル・半導体で相互投資提案【表】


ニュース 電子 作成日:2009年11月26日_記事番号:T00019480

中国政府幹部、パネル・半導体で相互投資提案【表】

 
 訪台中の中国工業信息化部(工信部)の婁勤倹副部長は24日、施顔祥経済部長らと会談した席上、液晶パネル、半導体の分野における台湾企業の対中投資を解禁するよう求める一方、両分野で中台企業による相互投資を進めることを提案した。26日付工商時報が伝えた。

 施経済部長は、黄重球・経済部政務次長、杜紫軍・経済部工業局長などと共に婁副部長を訪ね、「旧友」として会談を行った。

 席上、婁副部長は「両岸(中台)が相互投資を通じ、互いの得意分野を吸収すれば、両岸企業にとって利益となる。政府が橋渡し役となるべきだ」と述べ、台湾側に重ねて規制緩和を求めた。

TD-SCDMAでの業界連携で合意

 一方、婁副部長は第6回海峡両岸信息産業技術標準フォーラムで演説した際、中国独自の第3世代携帯電話規格TD-SCDMA方式、半導体、平面ディスプレイの3分野を重点発展産業と位置付けた。これを受け、同フォーラムでは台湾側の華聚産業共同標準推動基金会、中国側の中国通信標準化協会の間でTD-SCDMA方式の関連技術研究に関する26項目の合意が成立した。

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 具体的な協力分野は、TD-SCDMA方式の実験ネットワーク整備、TD-SCDMA方式とWCDMA方式の混合ネットワーク技術の実現性研究、TD-SCDMA方式とWCDMA方式の両規格に対応するチップの開発など。

 双方はTD-SCDMA方式での産業協力をきっかけとして、将来的に第4世代(4G)規格として期待されるTD-LTEの分野でも協力していくことで意見が一致した。