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鴻海、ノート用ヒンジ大手に出資か【図】


ニュース 電子 作成日:2009年11月26日_記事番号:T00019483

鴻海、ノート用ヒンジ大手に出資か【図】

 
 26日付工商時報によると、ノートパソコン用ヒンジ業界2位の兆利科技工業(JARLLYTEC)がこのほど行った第三者割当増資で、鴻海科技集団(フォックスコン)が引き受け先となったとの観測が出ている。現時点で双方は観測を否定しているが、事実であれば鴻海は出資率20%を超える兆利の筆頭株主となり、ノートPC事業で部品メーカーの垂直統合を進めたことになる。
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 兆利の計画は、1,450万株の発行で資金1億4,500万台湾元(約4億円)を調達し、引き受け先と戦略パートナー関係を築くというもの。引き受け先として観測では、オールインワン(モニター一体型、AIO)PCで協力関係にある広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が挙がっていたが、クアンタ関係者によると、同社に打診はなかったという。

 兆利は過去数年でシェアを20%以下に落とし、最大手で5割以上のシェアを占める新日興に大きく差をつけられている。AIO向けは比較的好調で、クアンタやソニー、華碩電脳(ASUS)などから受注しているものの、鴻海が筆頭株主となれば、同集団との線引きを図るクアンタが調達先を切り替える可能性が出てくる。