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メタボ急増、台湾人男性の半数が肥満


ニュース 社会 作成日:2009年11月30日_記事番号:T00019517

メタボ急増、台湾人男性の半数が肥満

 
 行政院衛生署が中央研究院に委託して2005~08年に実施した「国民栄養健康状況変遷調査」(サンプル数6,189人)の結果が28日に発表され、台湾人男性の肥満が急増していることが分かった。

 中央研究院生物医学科学研究所の潘文涵研究員によると、台湾人の健康に対する意識は高まってはいるものの、肥満やそれに伴うメタボリック症候群、痛風、高血圧などの現代病が増加しているという。

 中でも、男性の肥満率(総人口に占める肥満人口の割合)は、12年前(93~96年)の33.4%から今回50.8%へと大幅に増加。65歳以下の肥満率は6割にも達している。一方、女性の肥満率は31.7%から36.9%と、若干の増加にとどまっている。

 地域別で肥満が最も多かったのは、山間部に住む先住民で7割にも。一方、北部の都市部(台北県市・基隆)では肥満率は35%と、台湾全土で唯一40%を下回り、最も低かった。

 肥満率の増加に伴い、メタボリック症候群も急増している。国民健康局の定義によると、腹囲肥満、高血圧、高血糖、HDLc、中性脂肪のうち3項目が基準値を上回れば、立派な「メタボ」で、脳血管疾病や心臓病、糖尿病、高血圧などを引き起こしやすい。

 メタボ発生率はこの12年で、男性が13%から25%に、女性が26%から31%に上昇。中でも男性の発生率は若年化し、特に19~44歳の年齢層で急速に増えている。19~30歳の若者層における平均腹囲は、男性が70センチから74センチに、女性が67センチから72センチにそれぞれ増加しているという。

 また、骨を作る働きをするビタミンD不足も深刻だ。血清中のビタミンDが基準値を超えていたのは、全体の2%未満。特に13~15歳の女子におけるビタミンD不足は深刻で、日焼けを嫌っての極度な紫外線対策や日光浴不足が原因とみられている。ビタミンDの不足は骨粗しょう症などを引き起こしやすい。