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「新奇美」誕生、1カ月前倒しか


ニュース 電子 作成日:2009年11月30日_記事番号:T00019544

「新奇美」誕生、1カ月前倒しか

 
 30日付経済日報によると、鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の液晶パネルメーカー、群創光電(イノルックス・ディスプレイ)による奇美電子(CMO)の合併で成立する新・奇美電子(英文名・Chimei Innolux Corporation)は、予定している合併基準日の4月30日より約1カ月早い3月31日に合弁が早まる見通しだ。

 奇美電は第4四半期、液晶テレビ用パネルの生産ラインが満杯となっており、液晶テレビ受託市場で最大手を目指す鴻海集団は、生産効率を高めるため、早期に奇美電と生産協議を行いたい構えだ。しかし合併前に協議を行えば反トラスト規定に触れる恐れがあるため、早めに合併を実現したい考えとされる。

 奇美電幹部も、「4月末の合併基準日はあくまで暫定的であり、1日も早い合併を目指し関連手続きを進めている」と語っている。

 また「新奇美」成立が市場にとって脅威となるとして、現在パネル業界では、友達光電(AUO)が関連メーカーとともに「反鴻海体制」を築き、川下メーカーも相次いで奇美電からAUOに調達先切り替えを行っているとされるが、「新奇美」側にはこうした動きにいち早く対応したいとの考えもあるとみられる。