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海運マースク、中台貨物航路参入を申請へ


ニュース 運輸 作成日:2009年12月2日_記事番号:T00019585

海運マースク、中台貨物航路参入を申請へ

 
 デンマーク海運大手のマースク・シーランドが、中台貨物定期航路への参入を狙って台湾で海運会社の設立を計画している。2日付工商時報が伝えた。

 現行航業法に基づけば、船舶運送業は外資の出資比率が50%未満であれば、台湾に法人設立が可能だ。中台航路への参入は中台の海運会社に限定されているが、台湾での法人設立で法的には参入資格が得られる。

 マースクの方針に対し、台湾交通部は歓迎意向を示しているが、中国側の海峡両岸航運交流協会は、中台航路の輸送能力が過剰状態にあることから外資系海運会社の参入に慎重な姿勢を示している。このため、マースクの参入には中国側の態度が鍵となりそうだ。

 台湾港湾当局は、マースクが中台航路を利用し、台湾への輸出入貨物を中国福建省の漳州港で自社航路に積み替えるのではないかと懸念しているが、同社は華北と基隆、高雄の間で航路を開設し、華北の貨物を台湾経由で輸送する構想だと説明している。