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自動車ディーラー、「鬼月」前に猛攻


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2007年8月7日_記事番号:T00001959

自動車ディーラー、「鬼月」前に猛攻

 
 縁起が悪いとして大きな買い物を控える習慣のある旧暦7月「鬼月」が13日に始まるのを前に、自動車販売各社が販促に猛攻をかけている。欧米系の高級車では、現金払いの場合、最大で25万元(約90万円)割引するディーラーも出ているようだ。
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 韓国ヒュンダイ車を扱う南陽実業は、2,000cc四輪ディーゼルSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の「タクソン」を、現金購入の場合、100台に限って10万台湾元割引している。マツダ台湾は先週より、1,600ccの「イサム・ゲンキ」を4万元割引した上で、2年間ガソリン代を提供するキャンペーンを開始した。割引額は合計で8万9,000元、割引幅は18%で、今回の各社のキャンペーンで、国産車としては割引幅が最も大きい。

在庫整理で販促

 輸入車では、BMWの総代理店である汎徳がBMW7シリーズで320万元、36回金利0%ローンの販促を始めており、現金一括購入の場合、20万元までの値引き商談に応じる。

 ボルボの総代理店、台湾富豪汽車は2007年モデルの在庫整理のため、車種によっては現金購入の場合、25万元までの値引きに応じている。

 ジャガー台湾も最近、Xタイプの車種で、150万元を60回金利0%ローン、現金購入の場合、12万元までの割引で販促に力を入れている。

 一方で、和泰汽車のレクサスLS460Lは、人気で商品不足が深刻なこともあり、あまり値引きはしていない。

 国産車は、台湾ホンダを例外として値引きを行っている。本来、販売価格を守る和泰汽車も、今夏のキャンペーンが終盤に近づくにつれて値引きを行うようになっており、昨年末に発売した「ヤリス」は値引き幅が1万5,000~2万元に拡大している。

 これらの販促によって、7日付工商時報によると、8月の自動車販売台数は1万8,000台、多ければ2万~2万2,000台に乗る可能性もあるとしている。

ユーロ高で値上げへ

 欧州系の輸入車は、ユーロ高によって旧暦の8月後に2~5%の値上げが見込まれる。

 独アウディの総代理店、太古利奔汽車は、08年タイプの新車の3~5%の値上げをアウディ側に正式に申請した。

 これに対し、国産車メーカーは値上げを抑える傾向がある。今年に入って以来、銅、鉄、アルミ、プラスチック材料の価格上昇があり、10月1日からは防犯コード登録義務化により、少なくとも3,000元の負担増になるが、市場が不振状態のため、新車販売時に備品を増やすことを理由に価格をわずかに上げる程度にとどめている。