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作成日:2009年12月2日_記事番号:T00019590
AUOの太陽電池モジュール、来年Q1量産へ
液晶パネル最大手、友達光電(AUO)の広報部はこのほど、2010年第1四半期に太陽電池モジュールの量産を開始することを明らかにした。生産能力など詳細はコメントできないとしたものの、業界では、同社は既に日本の太陽電池モジュール生産設備業者に、一貫製造が可能なターンキー(Turn-key)方式の設備発注を行っており、年産能力50メガワット(MW)の生産ラインを台中に設置するとの観測が出ている。2日付電子時報が報じた。
AUOの太陽電池モジュール出荷量は、今年15~20MWが予測されており、来年は100MWを超える見通しだ。
AUOは太陽電池分野に参入して以降、川上の多結晶シリコンと末端の太陽光発電システムを優先して展開してきたが、傘下の達信科技(ダクソン・テクノロジー)が太陽電池用封止膜のEVA(エチレン・ビニル・アセテート)フィルム生産に参入している上、AUOがモジュールの自社生産を開始すれば、同グループの太陽電池産業での布陣はさらに充実したものとなる。
太陽電池業者によると、台中の50MWラインは第一歩に過ぎず、今後AUOは世界中にモジュール生産拠点を築き、各地の太陽光発電システム建設計画にかかわっていく方針だという。