インターネット検索最大手のグーグルが2日に発表した2009年度の検索語ランキングで、台湾での1位は「網路ATM(インターネットバンキング)」だった。台湾を襲った台風8号(アジア名・モーラコット)の被災地への義捐金送金のため、ネットバンキングの使用が急増したことが背景にあるとみられる。
2位は会員数が世界で3億5,000万人を突破したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「facebook(フェイスブック)」。なお、台湾で爆発的な人気となったフェイスブックの農場経営バーチャルゲーム「開心農場(ハッピーファーム)」は、検索急上昇ワードランキングで1位だった。
3位は宝くじ詐欺の「FreeLotto」。
ネットユーザーの間で警戒心が高まったことがうかがえる。
4位は、婚約者とビーチで過ごす全裸写真が流出した中国人女優の「章子怡(チャン・ツィイー)」。彼女は有名人ランキングで1位に、検索急上昇ワードランキングでも2位にランクインしている。
5位は8月に台湾南部を中心に大きな水害をもたらした「莫拉克風災(モーラコット台風)」だった。
グーグルが毎年発表する恒例の検索語ランキングは、その年の話題や流行など世相を反映。昨年台湾では「YouTube」「Gmail」などネット関連のワードが上位にランクされが、今年はニュースや事件関連が目立った。
ちなみに、全6部門のランキングのうち日本関係は、映画部門で「送行者(おくりびと)」(2位)、「崖上的波妞(崖の上のポニョ)」(5位)が、検索急上昇ワードで「酒井法子」(9位)がランクインした。