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モルガンのCICC株売却、富邦金が最終入札へ


ニュース 金融 作成日:2009年12月3日_記事番号:T00019614

モルガンのCICC株売却、富邦金が最終入札へ

 
 投資銀行モルガン・スタンレーが11月上旬、中国の投資銀行、中国国際金融(CICC)の株式34.3%の売却方針を示したことに関連し、台湾の富邦金融控股と米国の大型投資ファンド5社が最終入札に残ったもようだ。売却金額は10億米ドル前後が見込まれる。2日付ウォールストリート・ジャーナルが伝えた。

 3日付工商時報によると、富邦金控の龔天行総経理は2日、否定も肯定もせず、「進行中の案件にはコメントしない」と述べるにとどまった。

 CICCは中国初の中外合弁による投資銀行で、モルガン・スタンレーのほか、▽中国建設銀行▽中国投資担保▽シンガポール政府投資公社(GIC)▽香港名力集団──などが出資している。首席執行長は朱鎔基・中国前首相の長男の朱雲来氏で、政治的にも経済的にも重要な投資銀行と位置付けられている。

 最終入札に残ったのは、富邦金控のほか、▽べインキャピタル▽カーライル▽ジェネラル・アトランティック▽コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)▽テキサス・パシフィック・グループ(TPG)──の5社。中台間で金融機関への投資がまだ自由化されていない段階で、富邦金控が候補に残ったことは意外なこととみられている。