ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中国工商銀、国泰金控に2割出資で交渉か


ニュース 金融 作成日:2009年12月3日_記事番号:T00019615

中国工商銀、国泰金控に2割出資で交渉か

 
 3日付工商時報がロイターの報道を基に伝えたところによると、中国工商銀行が国泰金融控股の株式20%を取得することで交渉を進めているもようだ。実現すれば、取引総額は30億米ドルを超えるとみられる。事情に詳しい人物によると、両社は過去2カ月間で5、6回にわたり接触しており、中台間の両岸経済協力枠組協議(ECFA)締結後に交渉内容が明らかになるという。

 中国工商銀行は、昨年の金融危機後に時価総額で米シティバンクを抜き、世界最大の金融機関となった。今年6月末の時価総額は2,570億米ドル、従業員数36万人。

 これに関し国泰金控傘下、国泰世華銀行の李明賢執行董事は2日、「台湾の金融持ち株各社は、中国市場への進出に向け水面下で積極的に動いている」と指摘した。また、国泰金控の蔡鎮宇董事長は今年6月、米フォーブス誌に対し「大陸(中国)で全国展開レベルの事業展開を考えており、現地国営レベルの金融機関と相互出資を希望する」と語っている。

 一方、行政院金融監督管理委員会(金管会)は2日夜「中国の銀行による、台湾の金融機関への投資は、現段階で法律上禁じられている」というコメントを発表した。