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PTAの中美和、原料不足で大幅減産


ニュース 石油・化学 作成日:2009年12月4日_記事番号:T00019647

PTAの中美和、原料不足で大幅減産

 
 台湾中油と英石油大手BPの合弁による 高純度テレフタル酸(PTA)最大手、中美和石油化学(CAPCO)は、原料となるパラキシレン(PX)が台湾中油の分離工場での事故による生産停止で供給不足となり、年産150万トン高雄工場の計4本の生産ラインのうち、3本が操業停止に追い込まれて大幅な減産状態となっているもようだ。同業の東展興業もPX不足で操業を停止し、点検作業に入っている。4日付経済日報が伝えた。

 PTAは現在、1トン当たり価格が今年最高水準に近い940~945米ドルまで上昇している。このため、PTAを原料とする化学繊維メーカーの遠東新世紀(旧遠東紡織)、新光合成繊維、台南紡織、宏洲化学工業などは製品の値上げを検討するものとみられる。

 PXとPTAを一貫生産する台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)は受注増による利益拡大が予想される。粗利益は1トン当たり100米ドル増加するもようだ。