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TSMCと中国BYDオート、車載用ICで提携


ニュース 電子 作成日:2009年12月4日_記事番号:T00019659

TSMCと中国BYDオート、車載用ICで提携

 
 4日付電子時報は、このほど車載用IC市場への進出を決めた台湾積体電路製造(TSMC)が、中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪汽車(BYDオート)と正式に提携したと伝えた。今後、車載用ICやグリーンエネルギーの分野などで提携を広げるとみられる。両社は「特定の顧客や発注についてはコメントできない」としている。

 TSMCは来年、中国上海市松江の8インチウエハー工場Fab10の月産能力を現在の3万5,000枚から4万枚まで拡大する計画で、同工場は車載用ICを主要生産項目の一つとする予定だ。

 半導体業界関係者によると、BYDグループ傘下の寧波比亜迪半導体(旧・中緯半導体、BYDが買収)は6インチ工場を擁するが、製造プロセスは0.5マイクロメートルが限界のため、0.5マイクロ以降をTSMCに委託するようだ。

 TSMCの車載用ICは、6、8、12インチ工場での65ナノメートル組み込みフラッシュ(eFlash)プロセスまで進んでおり、40ナノプロセスへの移行に向けた研究開発(R&D)も行っている。このため、国際的なIDM(垂直統合型の大手半導体メーカー)は今後、自社では投資せず、TSMCへの発注に切り替えていくとみられる。