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1人1テーブル占拠、70人でレストランを妨害


ニュース 社会 作成日:2009年12月7日_記事番号:T00019668

1人1テーブル占拠、70人でレストランを妨害

 
 台中の飲茶(ヤムチャ)レストラン「大大茶楼」が、徳安百貨台南店を正式オープンしたのは11月27日。香港ワゴン式の飲茶が楽しめるのは台南市では同店だけとあって、開店前から評判を呼んでいた。

 開店当日、百貨店に観光バスが2台到着した。降りてきたのは70人余りの若者だ。団体客だろうか、お目当ては12階の大大茶楼だ。順番待ちの番号札を受け取った彼らは、順に店内に入るや、10人掛けの円卓1テーブルを1人か2人で陣取った。ミニマムチャージ(最低料金)100台湾元余りを消費するため、ビールとおつまみを注文して、何時間もねばる彼ら。他のお客は締め出された形で、すごすごと帰るしかない。店側もすっかり困ってしまった。

 通報を受けてやってきた警察も取り締りようがない。何せこの若者たち、恐喝や破壊行為、無銭飲食をしている訳ではないからだ。

 若者たちのリーダー、孫という男性によると、この嫌がらせは台中で共同経営するシーフードレストランの株主とのトラブルが原因だという。その株主は蒋という姓で、出資者らに5,000万元の損失を与えたが、問題への対応を拒否しているため、こうした抗議行動に出ているとのことだった。

 若者たちは、5日午後4時にも現れ、49卓すべてを占拠し、レストランの閉店時間まで居すわった。店側は急きょ入口に「貸し切り」の看板を出して対応。若者たちによるテーブル占拠で店側が被った損失は100万元に上るとみられている。

 大大茶楼台中総本部によれば、蒋氏は同社の関連企業の董事長だったが、昨年株式を売却し、経営から手を引いたとのこと。また、台南店副理によれば、台南店準備処総経理だった蒋氏の姉は開店後に退職したとのことで、「抗議相手が既にいないのに抗議に来るのはおかしい」と憤慨している。

 それにしてもはた迷惑なのはほかの利用客だ。電話で予約していたにもかかわらず、貸し切りと断られ、激怒するケースも。「いっそのこと閉店すれば」という声も上がっているという。