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作成日:2009年12月7日_記事番号:T00019669
直轄市長選、早くも人選に関心
17県市の首長選挙が民進党の党勢回復という結果となったことを受けて、来年末に行われる、台北市、新北市(現台北県)、台中市、台南市、高雄市の直轄市長選で、与野党の候補者の人選に早くも関心が集まっている。
7日付自由時報によると、民進党、国民党ともに3市での勝利を目指している。民進党は現有の高雄市、台南市のほか、2005年まで16年間台北県長ポストを握っていた新北市の奪回を狙うとみられる。国民党は現有の台北市、新北市、台中市の首長ポストの維持を最低限の目標に掲げるとみられている。
民進党内には、台北市長選と新北市長選の候補者として、蔡英文主席と08年総統選で副総統候補を務めた蘇貞昌・元主席をペアで推そうという動きがある。蔡主席は6日メディアの質問に対し「全体の布陣を考える必要があるが、必要であれば(立候補を)準備する」と回答した。
一方、蘇元主席は現段階で2012年の総統選候補者としての呼び声が最も高く、仮に新北市長に当選した場合、就任後間もなく離任して総統選の準備に入らなければならないため、現段階で新北市長選に立候補するかは不透明だ。蘇煥智台南県長は「12年は蘇貞昌・蔡英文ペアで総統選を戦うべき」と主張しており、蘇元主席の新北市長への立候補に反対している。
国民党側は新北市長選の候補者に、桃園県長を8年務めて実績を挙げた朱立倫・行政院副院長を立てる可能性が指摘されている。一方、現職の周錫瑋台北県長も立候補の意思を示し、党内予備選の早期実施を呼び掛けている。