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太陽電池の緑能、スペイン発電所計画を中止


ニュース その他製造 作成日:2009年12月9日_記事番号:T00019734

太陽電池の緑能、スペイン発電所計画を中止

 
 太陽電池用多結晶シリコンウエハー製造最大手、緑能科技(グリーン・エナジー・テクノロジー)は8日、董事会でスペインでの太陽エネルギー発電所の建設計画中止を決議した。9日付蘋果日報が伝えた。

 緑能は計画中止について「用地買収などがまだ完了しておらず、操業開始が現地政府の許可を受けた計画に間に合わないため」と説明した。投資を予定していた総額約5億台湾元(約13億7,000万円)は、短期借入金の償還や、海外からの原料調達に充てる。

 なお、緑能は同時に、現在の好調な高効率ウエハーの販売状況からみて需要を満たせないとして、生産能力の増強を決定した。来年にはインゴットの生産能力を410メガワット(MW)に、スライス工程を350MWまで増強する計画だが、それでも供給が追い付かないとみられる。このため、外部の委託先や、他社との提携も検討している。

 同社の11月売上高は、前月比約10%減の9億元。減少は受託生産を増やしたためで、利益に影響はないという。