ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

馬総統が側近を国民党秘書長に、直轄市長選にらむ


ニュース 政治 作成日:2009年12月10日_記事番号:T00019757

馬総統が側近を国民党秘書長に、直轄市長選にらむ

 
 馬英九総統を台北市長時代から支え続けてきた側近のブレーン、金溥聡・元同市副市長が、馬総統からの要請を受けて国民党秘書長に就任することが決まった。県市長選の不振を受けての抜てきで、来年末の直轄市長選挙で陣頭指揮をとることが期待されているようだ。10日付蘋果日報などが報じた。
T000197571

金溥聡氏は国民党秘書長への就任に「不言実行で全力で取り組む」と決意を語った(10日=中央社)
 
 金氏は52歳で、2008年の総統選挙では馬氏による中南部農村への「ロングステイ」をはじめとした選挙戦略を担当し、勝利を導いた最大の功労者と評された。しかし、馬政権では要職への就任を固辞し、現在米ブルッキングス研究所に客員研究員として籍を置いている。

 金氏は清朝皇帝、愛新覚羅一族の子孫で、最後の皇帝の宣統帝溥儀とは「溥」の字を共有する同世代に当たる。台湾本土意識の強い台南出身で中国アイデンティティは薄いとされ、選挙では外省人で国民党のエリートとして育成された馬総統に欠落している部分を埋める役割を果たし、有権者へのアピールに成功してきた。

 性格は強気で潔癖で、国民党の古い体質と衝突を起こすのではないかという観測も一部で出ている。