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来年は結婚の当たり年、ブライダル産業は虎視眈々


ニュース 社会 作成日:2009年12月11日_記事番号:T00019783

来年は結婚の当たり年、ブライダル産業は虎視眈々

 
 中華民国99年に当たる2010年、台湾では結婚するカップルが急増する見通しだ。というのも「99」は「永久」を意味する中国語「久久」と発音が同じことから縁起が良いとされるため。ブライダル業界では来年は好景気が見込まれている。

 台湾は今年「配偶者を亡くして一生寂しく暮らすことになる」との言い伝えがある「孤鸞年」に当たり、当然、縁起が悪いとして結婚するカップルが激減、ブライダル業界はさっぱりだった。しかし、来年は一転して結婚ブームが到来するとみられることから、ブライダル関連の企画やイべントが目白押しだ。

 台北県観光局は3年前から各業者と提携し、「温泉ハネムーン」企画を打ち出している。宿泊先は高級温泉ホテルのスイートルームで、コースにはトレンディドラマのロケ地となったスポットなどが盛り込まれている。ヘリコプターでの空中散歩やフェラーリでのドライブも楽しめるとあって、台湾人だけでなく、中国人観光客にも人気を呼んでいるとか。

 台湾では、結婚前にウェディングドレスなどを着て記念写真を撮り、分厚いアルバムを作るのが一般的だ。日月潭や阿里山など6カ所の国家風景管理処は、ブライダル写真の撮影スポットの人気投票など、各種のイベントを企画。屏東県の大鵬湾国家風景管理処では、サイクリングやスキンダイビングなど、月ごとにテーマ別のブライダル写真を撮影できるという。

 結婚披露宴はホテルにとって宴会業務の6割を占める重要な収入源。今年は業績が落ち込んだホテル業界では来年に向けて早くも安売り競争を展開しており、1テーブル(10人)当たりそれぞれ1万2,800元、1万3,600元からと低価格を打ち出している業者も。一方、来年は今年に比べて「吉日」が4割も少ないことから、逆に追加料金の設定を予定している業者もある。