中台間で近く締結交渉が正式に始まる両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）について、中国時報グループの旺旺中時民調中心が行った世論調査で、ＥＣＦＡを支持するとの回答は48％と過半数を割り込み、反対するとの回答も38％に上った。ＥＣＦＡに対する市民の認識不足や抵抗感が浮き彫りとなった形だ。
また、ＥＣＦＡ問題が県市長選挙での国民党の選挙情勢に不利に働いたとの回答は49％に上った。
このほか、ＥＣＦＡ締結をめぐり、与野党による公開討論を求める意見は69％。支持政党別では野党支持者の89％、与党支持者の76％、支持政党なしの中間層の60％が公開討論に賛成した。
一方、中台がＥＣＦＡ締結を目指していることを知っているとの回答は57％、知らないとの回答は43％だった。さらに、知っていると答えた人のうち、ＥＣＦＡの内容まで理解している人は34％で、回答者全体で内容を理解している人はわずか19％にとどまっていることが分かった。
今回の世論調査は、９日夜に電話で実施され、成人711人から回答を得た。
