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作成日：2009年12月11日_記事番号：T00019795
台新金控、東興証券を買収へ
台新金融控股は10日、高雄の東興証券を11億4,700万台湾元（約31憶円）で買収し、100％子会社化すると発表した。同社は５月に傘下の台証証券を凱基証券（ＫＧＩ）に売却しており、金融持ち株会社として主要業務の一つである証券事業を再度保有することとなる。11日付経済日報が伝えた。
東興証券は1990年創業で、高雄への地元密着をアピールしている。資本金は10億3,000万元で拠点は１カ所のみ。同社の林克孝総経理は、東興証券買収の目的は、証券事業の再開で顧客に総合的な金融サービスを提供することだと説明。ただ、凱基証券との協約により台証証券の顧客を取り込むことはしないと強調した。19日の凱基への台証証券株式譲渡完了を待って、行政院金融監督管理委員会（金管会）に東興証券買収を申請、15日程度で許可が下りる見込みだとしている。
同社は台証証券の売却について、「当時彰化商業銀行（ＣＨＢ）の合併を目指し同行に投入していた365億元の資金が動かせず、やむを得なかった」と説明。売却当時の段階で小規模な証券会社の買収を目指すと表明していた。
