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ASUS、減資による不利益を増配で補償


ニュース 電子 作成日:2009年12月15日_記事番号:T00019867

ASUS、減資による不利益を増配で補償

 
 華碩電脳(ASUS)が先週、傘下の受託生産部門、和碩聯合科技(ペガトロン)の経営分離(スピンオフ)と大幅減資を発表したことを嫌気し、週明け14日にASUSの株価はストップ安を記録した。これを受け、ASUSとペガトロンは同日夜、株主への不利益を補償する意味で、2009年の現金配当を上積みする方針を表明した。

 両社はインターネット上で、英語による臨時の説明会を開き、海外投資家に経営分離のメリットを訴えた。

 ASUS側は「ASUSとペガトロンは徹底的に分離し、ペガトロンは来年上場を計画している。株主にとっては選択性が増す」と説明した。

 しかし、投資家は今回の経営分離でペガトロン株の取得を半ば強制されることに抵抗感が根強く、「ASUSの株価は短期的に弱含む」(外資系アナリスト)との見方が出ている。また、減資に伴う売買停止期間を経て、ASUS株の取引が再開される時期とペガトロンの上場時期には1~2カ月のタイムラグが生じる見通しで、非上場株式への投資ができない投資ファンド筋の不満が高まっている。