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栄成紙業、中台で生産拡大へ


ニュース その他製造 作成日:2009年12月16日_記事番号:T00019886

栄成紙業、中台で生産拡大へ

 
 製紙大手の栄成紙業は来年、1億米ドルを投じて彰化県二林鎮および中国江蘇省無錫で生産ラインを増設する。2年後の稼動で中台合わせて年産量を50万トン増やし、中国市場での販売量拡大を狙う。16日付経済日報が伝えた。

 また、浙江工場の第1期、第2期拡張計画が来年中に完了し、同工場での月産量は10万トンとなり、中国での工業用紙生産量は年間120万トンに、中台合計では約160万トンに達する見込みだ。

 台湾工場の新ラインではさらに軽量化を進めた原紙を製造する予定で、台湾市場への投入のほか、中国華南地域にも輸出する計画だ。鄭瑛彬董事長によると、台湾製の原紙は中国メーカーのものに比べ極めて良質で、中台間の海上輸送費も中国内陸からの輸送よりも割安なため、華南市場での競争力は高いという。

 鄭董事長は、中国では工場拡張のほか、必要に応じて現地企業の買収を視野に入れた事業統合を進める考えも表明した。

 同社は中国工業用紙事業の経営権強化のため、今年15億5,000万台湾元(約43億円)の増資で中国の持ち株会社への出資比率を53%から67%に高めた。来年第2四半期にも同程度かそれ以上の増資を行う予定だ。