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公務員ベア、見送りが決定


ニュース その他分野 作成日:2007年8月9日_記事番号:T00001992

公務員ベア、見送りが決定

 
 張俊雄行政院長は8日、陳水扁総統に2008年中央政府総予算報告を行い、財政状況や物価上昇懸念を理由に公務員給与の引き上げを見送る方針を伝えた。陳総統は答申に同意し、引き上げ見送りが正式に決まった。9日付工商時報が伝えた。

 張行政院長は、総統への報告に先立ち、行政院中央常務委員会で「公務員給与を引き上げた場合、退職金を含めると200億台湾元(約720億円)以上の財政負担増となるため、財政状況を考慮し、引き上げを見送りたい」と述べた。

 行政院の謝志偉新聞局長は公務員ベア見送りの理由について、2001年と05年の賃上げで公務員給与水準は6%上昇し、民間の平均賃上げ率(01~07年)の6.3%とほぼ同率であることや、過去7年間の物価上昇率が5.6%で、その間の賃上げ幅と大差ない点を挙げた。

 一部では政府が選挙対策で公務員ベアに踏み切るとの観測もあったが、政治的要素を排除し、財政状況や物価動向だけでベア見送りを決めた政府判断が今後どのような評価を受けるか注目される。